プロシージャルな石ころを作ってくれるMAX Script【Rock Generator】

Rock Generator




3ds MAXで使用できるフリースクリプト【Rock Generator】

石ころを1クリックで作ってくれるスクリプト【Rock Generator】の紹介です。

作った石ころモデルはプロシージャルなので形のパターンを複数作ったり、解像度を変えたりと使用目的に合わせて容易に修正できるのが優秀ポイントです。

Rock Generatorの使い方

スクリプトを起動します。

Rock Generator

Rock Generatorのウィンドウ

作業に関係するインターフェイスは大きく分けて

  1. High Poly Rock
  2. High Poly Rock settings
  3. Low Poly Rock
  4. Bake Settings

以上4つです。

1クリックで石を作る

まずは左上のHigh Poly Rock領域の『create』ボタンを押すとハイポリの石モデルが出来ます。
High Poly Rock
このモデルの仕組みはモディファイアを見るとよく分かります。
Rock Generator
ベースはBox

球状化で丸くする

ターボスムーズで面を分割

ディスプレイスで大まかな形を作る

さらにディスプレイスでディティールを追加

ノイズで全体的に歪ませる

さらに細かいノイズで歪ませる

FFDは変形させてないかな?

全てモディファイアで形状を作っているのでバリエーションなどの変更が簡単にできて親切な作りです。

石の形状を調整する

次は右側のHigh Poly Rock settings領域でハイポリの石モデルの種類や形を設定できます。
種類は『basic rock』『boulder』『eroded rock』『sand rose』の4種。
この記事のキャプション画像は『basic rock』で作ってます。

Rock Generator

左から『basic rock』『boulder』『eroded rock』『sand rose』

全てのモデルの作りは同じで、ディスプレイスのマップなどの違いで形状を変えています。

High Poly Rock settings領域の種類の下は細かな設定です。
結果を見ながら理想の形に近づけましょう。
注意する点は『viewport detail』と『render detail』で、ターボスムーズの反復数を指定するところです。
『viewport detail』はビューポートの反復数で、デフォルトで4が入っていますが、石がカメラにアップにならない限り下げたほうがビューが早くなります。
『render detail』はレンダリング時の反復数で、デフォルトで6が入っています。これもアップにならない限り下げたほうがいいです。シーンに大量に置くとレンダリングで固まる可能性があります。

ローポリを作る

とにかくデフォルトだと作った石はハイポリで、小さくレンダリングされる場合は無駄に細かいモデルになってしまいます。
そういう時は一度作ったハイモデルをローモデルにしてくれる機能があります。
ハイポリモデルを作った後に、Low Poly Rock領域で『create』を押すとローモデルが作られます。
Rock Generator
左側が作られたローモデルです。
米粒程のサイズならこれで大丈夫ですが、さすがにちょっと・・・。という場合はBake Settings領域でハイポリのディスプレイスをノーマルマップとして書き出せます。
ノーマルマップの出力パスとテクスチャサイズを設定して『bake textures』を押すと書き出しが完了します。

Rock Generator

出力されたノーマルマップ

ノーマルマップが書き出されてマテリアルのバンプに自動でつながります。

モデル形状は変わりませんがレンダリングすると↓

Rock Generator

左がローモデル、右がハイモデル

バンプ処理なのでシルエットは変わりませんがローモデルでもかなりディティールが出ました。
パーティクルなどで大量発生させるときはこの方法が使えそうです。

最後に

石の使い方によってハイポリからローポリまで作れるのはとても良いツールですね。

しかし、簡単に石ころモデルが作れますが、アップになってしまうと石の種類が認識できてしまうので注意が必要です。
丸い石があるべき川辺のシーンなのに、ゴツゴツした石があったらおかしなことになってしまいますので、
ちゃんとリサーチをした上で使うのがよさそうです。

Rock Generator[Download]







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