V-Rayのオブジェクトをスライスする機能
オブジェクトをスライスすることは割と面倒な作業です。
プロダクト系のプロモーション映像や、説明映像等の商品内部を説明する表現でよく使われます。
今回はV-Rayでオブジェクトをスライスしてレンダリングする機能【Vray Clipper】を紹介します。
Vray Clipperの使い方
モンスターボールをスライスしてみます。
なぜにモンスターボールかというと、ただ私が最近ゲームの『ポケットモンスター Let’s Go! 』にはまっているからですw
作成>V-Ray>V-Ray ClipperでV-Ray Clipperアイコンを作成します。
このアイコンをスライスしたい位置に移動させます。
デフォルトの設定だと全てのオブジェクトをスライスしてしまうので、設定を調節します。
・まず上から4つ目の『Clip lights geometry』のチェックを外します。
これがついているとライトや反射のHDRI等もスライスされてしまいます。
・次の『Use object material』はチェックするとスライスされた面のマテリアルを元のマテリアルにしてくれます。
チェックを外すとスライス面のマテリアルがClipperアイコンのマテリアルになります。
モンスターボールのスライス面はClipperアイコンにライトマテリアルを割り当てて発光するようにしました。
・一番下の『Exclude…』で床面を除外してあげます。
これをしないと床もスライスされてしまいます。
この設定でレンダリングすると
スパっと日本刀で切られたようにスライスされてレンダリングされます。
このVray Clipperアイコンをアニメーションさせると切断面を動かすことも出来ます。
メッシュオブジェクトで切り抜く
Vray Clipperは平面だけでなくメッシュオブジェクトで切り抜くことも出来ます。
そのオブジェクトの形に切り抜けます。
このように複雑な切り抜きも可能です。
最後に
パーツ数が多かったりハイメッシュのCADモデルなどのスライスにかなり重宝します。
ビューポート上で確認ができない欠点がありますが、作業スピードは落ちますがinteractive renderingで確認できます。
Vray Clipperはプロダクト系の映像以外にも物の出現(ガンツの転送みたいな感じ)などの見せ方としても使える機能です。
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