撮影現場でのCGスタッフの心得と基本的持ち物

撮影現場の持ち物




撮影現場でのCG班の心得とアイテム

CG制作者は作業の殆どがデスクワークです。
私も一日に約10時間モニターを見ていますが、
CMやMV等、実写の案件だと撮影現場に行くことも多々あります。
現場は普段と違う作業なので何かと慌てたり、分からないことも多いと思います。

今回は撮影現場の心得と、私が現場で常に持ち歩いているアイテムを紹介します。

※注意:撮影内容によってはこの記事の内容が当てはまらないこともありますので、参考程度に読んでください。

撮影現場の心得

撮影現場と言っても撮影スタジオやロケといったように様々です。
ですがどんな場合でも漏れなく時間との戦いです。
現場スタッフはその日に全力を費やすので、驚くほど作業が早く、CGスタッフがトロトロしてると怒られます。
その日の香盤と自分の作業内容は頭に入れて当日を迎えるようにしましょう。

CGスタッフの現場での主な作業は
トラッキング用のマーカー貼りや美術セットの採寸、ライト環境の撮影等々様々なので、
周りのスタッフとのコミュニケーションが大切になります。

各スタッフとのコミュニケーション

撮影チーム:カメラのレンズデータなども記録しておくように頼みます。銀玉やカラーチャートなどのライトの環境撮影をする場合カメラを回してもらう必要があるので、事前に必要なカットは伝えておきます。

ライティングチーム:カットの撮影が終わるとすぐにセッティングチェンジされてしまうので、ライト情報を撮影する際にカメラ班と同じく事前に伝えます。

制作部:環境撮影のタイミングや所要時間を確認を含めて伝えます。

編集さん:トラッキングターゲットを貼って編集さんにターゲットが邪魔になっていないか確認します。貼り付けるマーカーの色も何がいいのか聞くと親切です。

監督さん:撮影しながらもっとCGを増やしたい等の意見が出てくるので、出来る出来ないの判断や、提案をします。

美術チーム:美術セットにマーカーを貼っていいか確認します。撮影後、モデリング参考などで借りたい小物があれば借りられるか聞いてみる。

等々、状況を判断して様々な方と連携することが大事です。因みに音声さんとはあまり話したことが無いです。

アイテム紹介

撮影現場にもっていくものは撮影内容で大きく変わりますが、マストアイテムがあります。
以下が撮影中でもすぐ取り出せるようにしている物と用途です。

  1. 一眼レフカメラ:撮影現場の記録を写真でたくさん撮ります。
  2. マクベス カラーチャート:大きなカラーチャートも持って行きますが、ポケットに小さいものを常に持っています。
  3. メジャー:美術セットなどの計測に使います。
  4. レーザー距離計:メジャーで測れない部分(天井までの高さなど)の計測に使います。
  5. メモ帳:計測したものをメモっておきます。
  6. ペン
  7. カメラの予備バッテリー:1Dayの撮影では殆ど使いませんが万が一のためにもっています。
  8. カメラの予備メディア:バッテリー同様1Dayの撮影では殆ど使いませんが万が一のためにもっています。
  9. 名刺:現場で名刺交換はあまりありませんが、たまにあるので身につけておきます。
撮影現場の持ち物

一眼カメラ以外のアイテム

これを小さなポシェットなどに入れています。

撮影現場の持ち物

のど飴とかも入れてます

この他にパーマセルテープやハサミ等あると便利なものはいくつかありますが、常に持ち歩く必要はあまり無いので大きな荷物に入っていれば大丈夫です。

因みに大きな荷物には
銀玉、カラーチャート、三脚、大小さまざまなトラッキングマーカーなどです。

関東で私がよく行くスタジオ

月に数回程度しか現場に行かないので、打ち合わせなどでスタジオ名を言われても「何処だっけ~?」とすぐに思い出せないことがしばしば。
なのでよく行く関東のスタジオをリストしておきます。

最近買った撮影用のバック

最近手頃な撮影用のバックを探してたところ、タミヤポシェットを書店で発見しました。
バックの条件は
・出来るだけシンプルな作り
・先ほど紹介したものが綺麗に収まる
・黒いこと
・気に入るデザイン
・値段が高くないこと
これが書店で見つかりました!

早速現場で使ってみて

ファスナーを全開にするとガバッと大きく開くので、便利ではありますが物を落とさないように注意が必要です!
必要な分だけファスナーを開ければ問題ありません。
ポシェットが軽くて小さいので邪魔にならなく、無駄な体力を消費しませんでした。
これからの撮影のお供になりそうです。

最後に

普段の作業と違う内容に私は毎回クタクタになる撮影現場。
大変ですが芸能人に会えたり貴重な経験が出来るので楽しいところも多いです。

CGの制作作業が忙しくて現場に行けないことも多々ありますが、
現場で判断して自分の欲しいポイントにトラッキング用マーカーを貼れば、後々の作業が楽になります。
計測も実写にマッチしたCGモデルを作る際にとても重要です。
作品のクオリティアップや作業効率を考えると、大変でも現場にCGスタッフは積極的に出向くべきです。







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